青い文学シリーズ 第07話「こゝろ/夏」
青い文学シリーズ 第08話「こゝろ/冬」


 原作は「夏目漱石」。キャラクター原案は「小畑健」。

 これが見たかったのですが……見なければ良かったです。

 先の二作のように演出で好き勝手するのは構わないのですが、ストーリーを好き勝手に改変するな、と言いたいですね。
 前編の「先生」の視点の時点で「先生やKって、こんな性格だったっけ?」という違和感を感じていたのですが、後編を「K」の視点でやると言われた時点でもう意味がわかりませんでした。

 視点を変えると人物に対する印象や物語の意味合いが大きく変化する、という演出をやりたいのは理解できますし、面白い試みだと思うのですが……それは原作を改変した上、蛇足な設定を付け加えてまでやることなのか? と首を傾げてしまいました。

 特に女性キャラの扱いがひどいですね。「お嬢さん」と「未亡人」がどう見ても悪女です。
 確かに女性問題が原因で取り返しのつかないことになる、という話ではありますが……何もそこまでしなくても。



































<第09話・第10話の感想へ> <タイトルに戻る> <サイトTOPに戻る>