フラクタル 第09話「追いつめられて」


 フラクタル 第09話「追いつめられて」の感想です。

 クライマックスに向けての助走回。

 僧院は祭司長のホログラムを通じて、人々にロストミレニアムの粛清を通達する。
 バロー卿は歪みないですね。反対に祭司長は彼女もまたフリュネと同様に作られた人間だからか、そんなに悪い人でもないような。
 フラクタルの電波を中継している衛星が崩壊する描写と、フラクタルとはすべての人々の欲望、望みを叶えるシステムという台詞がありましたが、こういった描写や台詞って第01話にやるべきでしたね。
 映像作品である以上、わざわざ口で説明するより絵を見せた方が手っ取り早いです。

 僧院との全面対決を決意したロストミレニアム。スンダは女子供とクレイン達を村に残して、ダナンで発っていく。
 僧院もロスミレも切羽詰ってから動くところに違和感を感じるものの。クライマックスに向けての盛り上がりとしてはそう悪くない展開でした。
 スンダ、エンリとクレインのやり取りが良かったですね。……スンダやエンリとクレインが絡む回が1回くらいあればもっと良かったのですが。

 ずっと三人で一緒にいようと約束したクレイン、フリュネ、ネッサ。だがフリュネは責任を感じ、バロー達を説得しようとクレインには黙って独りで行ってしまう。
 ヒロインに振り回されるのはお約束。動いてくれないとクレインが物語からフェードアウトしてしまいますしねw
 
 ロスミレと僧院の戦争、フリュネを追うクレイン達、そしてフラクタルの行く末と終わりが見えてきました。
 あとはどう決着を付けるか? ですね。





















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