フラクタル 第07話「虚飾の街」


 フラクタル 第07話「虚飾の街」の感想です。

 一気に話が動いたな。
 神谷浩史さんは、ほんと性悪役が似合いますね。

 クレインが目を覚ますと、そこは見覚えのない場所。しかも裸で隣には下着姿の女性の姿が。ドッペルの女性“ミーガン”が言うにはここはフラクタルシステムが完全に機能している都市“ザナドゥ”で、クレインは行き倒れになっていたとのこと。
 ミーガンの話をきっけにして、クレインはネッサが熱を出すと同時に飛行機械のコントロールが効かなくなり墜落してしまった事を思い出す。
 ダナンで写真を撮っていたと思ったら事後だった。何を言っているかわからねーry。
 ザナドゥの街が印象的でした。ドッペルとフラクタルを通じて世界中のありとあらゆる情報、文化、芸術に触れる事が出来る。ザナドゥ(桃源郷)とはよく言ったものですね。
 
 クレインとネッサを捜すフリュネ、エンリ、タカミーの三人。彼女達が墜落した飛行機械を調べていると、そこへ遊牧民の風体をした男性“ゲイル”が現れる。
 ゲイル達はこの辺り一帯でコミュニティを形成し、フラクタルに頼らない生活をしているとのこと。
 クレイン達が墜落した現場の付近にザナドゥの街がある筈なのに、どうしてゲイル達はわざわざ不便な生活をしているのか?
 初めのうちは対比を見せるのが目的かと思っていたのですが、まさかそういうからくりだったとは。
 
 ミーガンに案内されてザナドゥを回るクレイン。ネッサを捜していると言うと、突然空中にウィンドウが出現してネッサの姿を映し出す。ミーガンの案内でクレインはネッサのもとへ。
 そこでクレインは行き倒れていたネッサを拾ったと言う青年“コリン”と出会う。
 コリンは中の人の演技も相まって、あからさまに怪しい人物でしたね。フラクタルに登場するイケメンはどうしてこうも胡散臭い奴等ばかりなのかww
 ネッサの発熱の原因は体内に侵入したウィルス、もしくはハッキングを仕掛けられている事が原因とのこと。どうやってドッペルにウィルスを侵入させたり、ハッキングを仕掛けるのかが謎ですが、細かい事ですね。
 以前、ダナンに僧院の監視メカが侵入しているような描写がありましたし、その時にネッサの位置を特定したといったところでしょうか。
 
 ミーガンとコリンがクレイン達を僧院に引き渡す相談をしている現場を目撃していまい、クレインはネッサを連れて逃げ出すことを決意。一方、フリュネ達はゲイル達の形成しているコミュニティの正体が、ザナドゥにドッペルを住まわせている富裕層であると知る。
 ゲイン=ミーガンというオチだったとはw 美女の姿をしたドッペルの正体が、むさ苦しいおっさんだなんて!
 ネッサを連れて逃げる際、クレインが語った台詞が印象的でしたね。物語の序盤から語られている“触れ合う事の大切さ”。これが後々になって重要な意味を持つような気がします。
 
 逃げるクレインとネッサの前に姿を現すミーガン。彼女が放ったワームがクレインの身体を蝕もうとしたその時、ネッサに異変が生じる。
 ザナドゥの街を消滅させたネッサ、コリンの操るドッペルに撃たれたクレイン、そしてフリュネ達を取り返しにやって来た僧院とここに来て、一気に話が動き出しましたね。
 何よりクレインの安否が気掛かりですね。主人公だから死にはしないでしょうけど……




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