ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第13話「空の音・夢ノ彼方」


 ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第13話「空の音・夢ノ彼方」の感想です。

 いい最終回だった。TV未放送なのが惜しいくらいに。

 ミシオから「カナタの夢って何?」と訊ねられたカナタ。それをきっかけに、カナタは自分の夢について考えるようになる。
 夢とはまた最終話らしいテーマを選んできましたね。カナタの夢はあるかという質問にクレハ、ノエル、リオはあると答えましたが、その内容に関しては語らず。
 夢の内容を訊ねられて、ノエルが顔を赤らめたのが印象的でしたね。口すると減るという彼女の夢とは果たしてどんな内容なのか?
 
 クラウスが運んできたローマ皇帝からリオへ宛てた手紙。カナタはリオに手紙を渡すべく、彼女を捜して街へと向かう。
 小隊の仲間達の次は街の人々の夢の話。夢を語るユミナの生き生きとした様子が面白かったです。
 ミシオがどうしてカナタの夢を訊ねたのかもここで判明。カナタとミシオのセイヤを巡る三角関係――カナタの反応からしてそんな気配は全然でしたけど。
 
 廃墟でリオの姿を見つけたカナタ。カナタはリオからこの世界の現状を教えられる。
 今まで断片的にしか語られていなかった作中の世界。その全容が明らかに。
 ヘルベチアは日本だったんですね。だからヤオヨロズの神々、絵馬や日本風の名前だったと。
 ユーラシア大陸が人の住めない土地になっていることにも驚きました。しかも現在も砂漠化が進行しているとは……結構ハードな設定です。

 リオの夢――それは航空技術を復活させて、世界の果ての先にある甦った大地を見つけ出すこと。彼女の夢を聞いて、カナタはその夢に自分も付いて行くことを申し出る。
 最後のリオのモノローグが印象的でしたね。リオに付いて行くというカナタ。彼女が自分の夢を見つけるその日まで、カナタの手を引いていこうと誓うリオ。
 終わりに向かう世界の中、未来を夢見て生きていくという、作品のテーマを象徴したような素敵な一話でしたね。最後を締めくくるにふさわしい内容だったと思います。













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